臨水亭

松江市京店の料亭「臨水亭」のしじみカレーは絶品!コスパもいいから一度行くべし!

今回は、松江市京店にある老舗料亭の「臨水亭」さんをレビューしてみようと思う。

臨水亭の歴史は古く、建物は江戸時代の松江藩の御用地として使われていた。その頃の藩主はあの「松平治郷(不昧公」で、不昧公も正月には必ず訪れてお茶を楽しんでいたとされている。

その名残りが臨水亭の庭園に残されていた。こちらの写真を見てほしい。

腰高なつくばい
殿様が使ったつくばい

おわかりいただけるだろうか?

こちらの写真に写っている腰高なつくばいは、殿様が立ったまま手を清められるように設計されているのだ。つまりここで当時の殿様がお茶を呑んでいたことが証明される。

また、屋根瓦も今の敷き方とは違い、松江藩時代独特の「左瓦」が採用されていることからも、建物も江戸時代のものに間違いないと専門家が証明している。

時は流れ、臨水亭がレストランとして開業したのは明治23年。

当時は、珍しい洋食レストランを作ろうということで、創始者の西尾勝三郎が始めたのがきっかけ。そして、4代目店主の西尾泰賢が今も伝統を守り続けている。

店主

四代目店主「西尾泰賢」

と、前置きが長くなるといけないので、今回の本題に入ろうと思う。

臨水亭の歴史についてはこちら

臨水亭の「幻のしじみカレー」は絶品!

幻のしじみカレー

今回、臨水亭で頂いたのは、ランチメニューの「幻のしじみカレー」。

しじみとカレー?しじみの旨味がカレーに負けてしまうのでは?と思われる方もおおいかもしれないが、このカレーは絶品だった。

その秘密は、しじみをそのままカレーに入れるのではなく、煮こごりの中にしじみを入れ、そこにカレーをかけることでしじみの旨味を活かしてるのだ。

カレー自体にも、たっぷり野菜やひよこ豆などが入っており、それだけでも美味しい。

そこに、バターで焼いた焼きおにぎり風なライスとしじみの煮こごりが添えられている。

食べ方としては、こうだ。

しじみの煮こごり

しじみの煮こごりをバターライスの上にのせ、その上に臨水カレーをさっとかけ、煮こごりが溶け切る前に食べるのだ。

一緒に出てくるわさびと山椒をかけると、また違った味わいも楽しめる。

久々に美味しい!と思えるカレーを食べた気がする。

アイデアも面白いし、インスタ映えもするので、ランチ女子にもおすすめだ。

宍道湖のしじみは本当に美味しい。

他にも、仕出し弁当の受付もしているので、例えば急なお客様をもてなすために臨水亭のお弁当を利用するというのも1つの手だ。

だんだん弁当

仕出し弁当「だんだん弁当」

ディナーは懐石料理も楽しめる

もちろん、臨水亭はカレーだけじゃなく、本格的な懐石料理もいただける。

懐石料理(一汁一菜)
奉書焼き
お吸い物

臨水亭では、一汁一菜を基本とした茶懐石をはじめ、宍道湖で捕れる宍道湖七珍を食すことができる。

特に、松江ではじめて復活させた「すずきの奉書焼き」は一度食べてみるべきだと思う。

名物料理

名物料理「すずきの奉書焼き」

すずきの奉書焼きとは、すずきを和紙に包みオーブンで蒸し焼きにする郷土料理で、あの松平不昧公も好んで食べたと言われている逸品だ。

もともとは、地元の漁師が焚き火ですずきを焼いて食べていたのを、不昧公が見かけ「それ、わしも食べたい」と言ったことがはじまり。

しかし、松江藩主に炭がついたを魚を出すわけにはいかないということで、和紙に包んで焼いてできたのが「奉書焼き」だ。

奉書の焦げた香りとすずきのぷりっとした白身が相まって非常に美味しく焼き上がっている。それを紅葉おろしに煮がえり醤油をたっぷりかけて食べるのが臨水亭流

ほぐした身

これまた、うまい。

抹茶
漬物
たけのこ

さすが、明治から続く老舗料亭というだけあって、一品一品が非常にこだわられて作られているのがわかる。

派手さはないが、うまい料理を食べたいなら一度臨水亭を訪れてみてほしい。

料亭と聞くと値段が高いと思われるかもしれないが、驚くような金額ではないので安心してほしい。

ランチなら1500円~食べれるし、懐石料理も5000円~と良心的だ。

また、臨水亭では常にお客様に満足していただける仕掛けを考案している。

新しいメニューの考案

定期的に、メニューを考案し、「伝統」と「新しさ」を追求しているところも素晴らしいと思う。

季節の旬な素材を取り入れ、常にお客様目線で料理を考えている。

臨水亭に立ち寄ったときは、ぜひ「料理長のおすすめ」を頼んでみよう。

臨水亭では歴史も楽しめる

二階大広間

また、臨水亭は料理だけでなく、歴史を愉しむことができるのもおすすめポイントだ。

二階の大広間には、白菊の欄間や、雁の釘隠しなど歴史の面影が随所にある。

雁の釘隠し

雁の釘隠し

欄間

白菊の欄間

この二階の大広間では、ジャズコンサートなど様々な催し物が行われているので、タイミングが合えばぜひ参加してみてほしい。

ここには、殿様の御成り床の面影も残っているので、お宝好きにはたまらないと思う。

臨水亭は「歴史館」としても機能しているのだ。

臨水亭の詳細

玄関

〒690-0843 島根県松江市末次本町13
TEL 0852-21-4839
HP:臨水亭のホームページはこちら

まとめ

いかがだっただろうか?

松江市の京店も人がだんだん少なくなってきたが、歴史のあるうまい料亭がまだ生き残っている。

ランチメニューは手頃な値段で食べられるので、一度訪れてみてはいかがだろうか?

きっと、満足できると思う。

そのときは、店主から臨水亭の歴史話を聞くといい。

そして、庭園を眺めながらゆっくりとした時間を過ごせば、少し肩が軽くなるのではないかと思う。

 

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